特別師
20xx年 9月18日
「私貴方に特別視されてる気がするんだよね
そして将来的にこれが2人をマイナスに持っていく気もする」
両耳のイヤホンから大人びた声で流れ込んでくるそんな言葉
きっと私からは見えない君の顔はそな大人びた声に良く似合う寂しげな顔で言っているんだろうな と思わせる
それが分かってしまう私たち2人の関係は行き過ぎたのかもしれない
タイミングのイタズラで恋人になり 周囲の環境で元恋人になった私たち2人は お互いを嫌いになった とかは1ミリもなく 約半年間距離を置いたとしても頭の中に残るのは常にお互いのことで依存しきった沼のような私たち
「そりゃそうだよ 多分俺が特別視してる分同じくらい〇〇〇も特別視してるでしょ」
どんな言葉が適切か分からずこんな言葉を投げその後一瞬後悔が過ぎる
刹那に
「たしかにそうだね」
笑いながらそしてやっと声に色がついて貴女がそう返す
周囲からも友達が少ないと言われ 同性の友達しか居ない貴女
そして
周囲からは友達が多いと言われ 同棲の友達すら自分では少ないと考える 私
正反対とは言えないけれど約90°くらい違う私たちは口をそろえてこういった
お互いがお互いの特別のまま死にたいな
人生の最後の瞬間がいつどうであれ誰がパートナーであろうと 思い返すのがお互いであることが分かりきった私たちはまた違う方向に歩き出す